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ピラティスにおけるニュートラルポジションとは?

はやた
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みなさんこんにちは

今回は、ピラティスのする上で欠かせないニュートラルポジションについてお伝えしていきたいと思います。

ピラティスをやったことはある人なら一度は聞いたことがあることでしょう。

「ニュートラルポジションを意識して〜」など言われたことがあるのではないでしょうか。

ニュートラルポジションとは一体なんなのか。

ニュートラルポジションがどんな風に活かされるのか。

ニュートラルポジションの理解が曖昧な人は一回ここで整理しときましょう。

今回のコラムは、

こんな人にオススメ

・ピラティスを初めたばかりの人

・これからピラティスインストラクターになろうと思っている人

・ニュートラルポジションについて曖昧な人

それではやっていきましょう。

ニュートラルポジションとは

ニュートラルポジションとは

そもそも言葉の意味から考えていきましょう。

・ニュートラル(neutral)=中立

・ポジション(position)=場所、位置

ニュートラルポジション=中立な位置?

はいよくわからないですよね。

ピラティスにおけるニュートラルポジションというのは、

ニュートラルポジション=1番効率的に身体を保持できる位置

また身体を動かす際、ニュートラルポジションから動かすのが一番効率的に動かせるということになります。

それは言い換えると、”一番身体が安定している”ということ。

安定しているからこそ、身体が動かせるということになります。

神経科学的に考えると、ニュートラルポジションを取ることで、腹圧が高まり、APA(先行性随伴性姿勢調節機構)が働きやすい状況することができると考えます。

これは、臨床での感覚的にもその通りかなと思うことが多々あります。

ピラティスにおいても、ニュートラルポジションでエクササイズをすることで、「いい運動が学習されていく」ということですね。

また、ニュートラルポジションはエクササイズ中のアライメントを評価するために重要です。

これは、指導者側だけではなく、クライアント自身もエクササイズ中に自分でアライメントを評価でき、フィードバックにも役立ちます。

そんないいことづくしのニュートラルポジションですが、

実際どうやってニュートラルポジション取らせるの

って話になってくるのでお伝えしていきます。

ニュートラルポジションの前に知るべき骨の名前

まずニュートラルポジションを取るためには、これがニュートラルポジションだっていう指標が必要です。

ピラティスでは、ニュートラルポジションを骨の名前で表現しています。

リハビリ業界でいうところの骨のランドマークですね。

そのため、まずはランドマークとなる骨の位置と名前を知ることからはじめ、

さらには、クライアントにもランドマークとなる骨の位置と名前を理解してもらうことが重要です。

まとめると、

  • ランドマークとなる骨の名前と位置を理解する。
  • クライアントにも理解させる
  • 自分とクライアントの間の共通言語をつくる

理解するべきランドマークとなる骨を紹介します

  • 第10肋骨
  • ASIS(上前腸骨棘)
  • PSIS(上後腸骨棘)
  • 大転子
  • 坐骨結節
  • 乳様突起
  • 肩峰
  • 胸郭
  • 恥骨

さらに、ピラティスでは骨盤の位置を確認するためにランドマークとなる骨を組み合わせた

3つのトライアングルがあります。

・前方トライアングル
左右のASISと恥骨を結ぶ三角形

・後方トライアングル
左右のPSIS恥骨を結ぶ三角形

・バイクシート
左右の坐骨結節と恥骨を結ぶ三角形

それでは、これらのランドマークとなる骨とトライアングルを組み合わせた

ニュートラルポジションを姿勢別にみていきましょう。

姿勢別ニュートラルポジション

背臥位のニュートラル

  • 足・膝の幅は坐骨結節幅
  • 骨盤の前方トライアングルが床と平行
  • 胸郭が床と平行かつ第11肋骨と12肋骨が床についている
  • 第10肋骨とASISが同直線上
  • 肩を開き下げる
  • 乳様突起と肩峰が一直線上

腹臥位のニュートラル

  • 足・膝の幅は坐骨結節幅
  • 骨盤の後方トライアングルが天井と平行
  • 第10肋骨とASISが同直線上
  • 肩を開き下げる
  • 翼状肩甲出ないこと(肩甲骨が浮かないこと)
  • 第7頸椎と後頭骨が同直線上

横臥位のニュートラル

  • 上の脚を遠くにひかれるように伸ばしマウスハウスをキープ
  • 第10肋骨とASISが同直線上
  • 両脚を重ねて伸ばし、股関節屈曲30度屈曲させる
  • 左右のASISが地面に対して垂直
  • 肩を開き下げる
  • 両大転子と両肩が同じ縦軸上に位置する

マウスハウス
お腹と床の間のこと

座位のニュートラル

  • 足・膝の幅は坐骨結節幅
  • バイクシートが床と平行
  • 前方トライアングルが床と垂直
  • 第10肋骨とASISが同直線上
  • 乳様突起と肩峰が一直線上
  • 肩を開き下げる

ここでいう座位は長座位のことですね。

四つ這いのニュートラル

  • 後方トライアングルが天井と平行
  • 股関節と肩甲上腕関節が90度屈曲位
  • 翼状肩甲でないこと
  • 第10肋骨とASISが同直線上
  • 乳様突起と肩峰が一直線上

プランクのニュートラル

  • 四つ這いニュートラルをつくって、足を伸ばすが基本
  • 前方トライアングルが上体の角度と同じ

立位のニュートラル

  • 膝蓋骨が第二中足骨と同直線上
  • ラップ&ジップが行えていること
  • 前方トライアングルが前方の壁と平行
  • 第10肋骨がASISと同直線上
  • 肩を開き下げる
  • 乳様突起と肩峰が同直線上

ここまでつらつらと姿勢別にニュートラルポジションをお伝えしましたが、

実際にクライアントにニュートラルポジションを伝える際に、

「第10肋骨とASISIを同直線上に」

「乳様突起と肩峰が一直線上に」

などといきなり専門用語ばかりのキューイングは

聞いているクライアントには伝わっていない可能性が高いです。

特に、理学療法士の方でありがちなのが、

”専門用語を多用してしまうこと”

専門職間での会話では、専門用語を話した方が伝わりやすいですが、

専門家以外の方とお話しするときは、

専門用語を使わず、なるべくシンプルにわかりやすく伝えるスキルが必須になります。

最後に具体的なキューイング方法をお伝えしますね。

具体的なキューイング例

背臥位のニュートラル

「仰向けになり、膝を90度立てます』

「骨盤のコリコリの骨と真ん中の恥骨を結んだ三角形を床と平行に」

「足の幅は拳一つ分」

「両手を足先の方へ伸ばし」

「鎖骨を横に伸ばすように胸を広げ、肩を引き下げます」

「頷くように、軽く顎を引きます」

「息を一つ吐き、肋骨を地面の方に向かって下げます」

腹臥位ニュートラル

「うつ伏せになり両手をおでこの下におきます」

「足の幅は拳一つ分」

「腰が反らないように、恥骨を床につけておきます」

座位のニュートラル

「足を伸ばし長座位を取ります」

「足の幅は拳一つ分」

「骨盤の三角形が床と垂直になるように骨盤を立てます」

「脳天から天井へ引っ張られるように、上へ伸び」

「軽く頷いて、首の後ろながーく」

四つ這いのニュートラル

「手を肩の真下、膝を股関節の真下におきます」

「頭の先からお尻の尻尾まで一直線に」

「手で床を押すことで、肘を伸ばし」

「頭が落ちないように、天井の方に引き上げ、軽く頷きます」

立位のニュートラル

「足幅拳一つ分」

「膝と足のつま先の向きを揃え」

「骨盤の三角形を壁と平行に」

「恥骨を上に引き上げ、お尻をキュッと締めるイメージ」

「息を一つ吐き、肋骨をおさめます」

「脳天から天井に引っ張られるように伸ばし」

「軽く頷き、首の後ろながーく」

「肩を一つ下げ、鎖骨長く胸を開きます」

まとめ

ニュートラルポジションの理解から、実際の指導場面に至るまで、お伝えしてきました。

ニュートラルポジションをしっかり取らせることで、エクササイズの効果をより引き出すことができます。

普段何気なく行っている姿勢でも、少しの意識で動作がしやすくなったり、エクササイズの一環となったりするので、ニュートラルポジションを日常でも活かせるといいですね。

ではでは^ ^


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はやた
はやた
理学療法士×PHI Pilates instructor×栄養コンシェルジュ
「理学療法士の可能性を広げる」を理念に、新時代の理学療法士の価値を創成する|学年ビリ・浪人生でも合格できる国家試験対策|目の前の患者さんを良くするための臨床の知識|一般向けの理学療法×ピラティス×栄養の健康法|YouTubeで国家試験対策チャンネル運営
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