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MSIの評価とエクササイズの実際

はやた
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皆さんこんにちは

前回はMSIの概要についてお伝えしていきました

PHI Pilates JAPAN FESTA2021 MSIのイントロ 皆さんこんにちは 今回は、MSIについてお伝えしていきます。MSIってなんだっていう人もいるかと思いますので、導入部分か...

今回は、実際の症例を通して、評価と治療の実際の流れについてお伝えしていきます

おすすめ
  • 動きをみて評価→治療までの繋げ方がわからない人
  • ピラティスのエクササイズをどんな流れで行えばいいかわからない人
  • ピラティスを臨床へ繋げるのがわからない理学療法士の人
この記事で解決すること
  • 動きからクライアントの悩みの原因がわかる
  • ピラティスを使った機能不全へのアプローチ方法がわかる
  • ピラティスを臨床へ活用できる

〜学習目標〜

・症例を通して、評価とエクササイズの組み方を考える

・運動制御と日常生活動作の修正の大切さ

それではやっていきましょう

腰痛のケースレポート

症例紹介

  • 60代
  • 2ヶ月前に脚立から後ろに転倒
  • L1圧迫骨折
  • 司書退職後、園芸やテーブルセッティング、リサーチが趣味

活動量はベッド上がほとんどだった。エネルギーあれば、ブログや家系のリサーチを行っていた。座位立位歩行で制限があった。数分~数十分で痛み

テーブルセッティング・・・季節らしいデコ

アライメント

まずは一歩下がって全体像を掴もう。包括的に捉える

  • 腰椎前弯、胸椎後弯
  • 腸骨稜 左>右
  • 骨盤左回旋
  • スウェイバック
  • 左大腿骨内旋
  • 足部回内

下肢の運動検査

痛みは骨折部位より下だった

1番心地いいのは寝てる時、1番症状悪化は、立位歩行

仮説では、伸展・回旋症候群

アライメントと症状と動作パターンを照らし合わせることが大切

動くことに恐怖感を持たれたら負けなので、できる範囲で、立位、臥位、側臥位、腹臥位、四つ這い、座位、機能的活動を評価

前屈と前屈からの戻り

前屈はおりる時と戻る時両方みる。両方の疼痛の再現性を確認する

一次検査と二次検査

側屈:症状悪化→二次検査(体幹側部を徒手的にサポート)で症状軽減

一次検査は自然なパターンをみる。側屈と回旋はカップリングモーションだから、側屈に問題があると回旋にも問題ある。二次検査でカップリングモーションを補助。

回旋:右回旋は、股関節からうまく回旋。左回旋は、最終域で腰椎回旋

骨盤安静時左回旋→この意味は?

運動検査

・片脚立位:骨盤下制、体幹ラテラルシフト

・スクワット:椅子からの立ち上がりを見る→股関節内転と膝関節過伸展

スクワットのパターンも大事。股関節屈曲でスクワットしているようなパターンで動いていた。スクワット後の立位で股関節が伸展位まで戻れているか。動作の開始と終わりはやっぱり大事

・四つ這い:モディファイで実施→症状軽減のポジションとして導入→症状軽減の動作を見つけるのはとても大事

運動系の診断名

腰椎伸展・回旋症候群

  • 腰椎の著しい前弯
  • 乏しい筋パフォーマンス
  • 腰椎伸筋群が股関節伸展筋群よりも相対的に硬い
  • スウェイバック、胸椎後弯
  • 少しのエクササイズ・活動で症状が悪化(頻繁な休憩が必要)

運動病理学的モデルと見ると

  • 体重
  • 元々のアライメント
  • 骨折に伴う活動量低下
  • 反復的運動(腰椎伸展、腰椎から動くパターン)
  • 持続的アライメント(スウェイバック)
  • 組織の相対的柔軟性(腰椎が動いてしまう)
  • 相対的硬さ(股関節屈曲筋)

これが下部の腰椎をさらに過剰可動性という組織の適応を起こさせた。運動学習(スウェイバック、伸展回旋パターン)→ここを自分で修正できるかどうか

治療の内容

  • テーブルセッティングはサイドステップが多い
  • ガーデニングはスクワットが多い
  • アイロンかけも練習

最終的な目標はなんなのか

→動作の細分化をする

例)ガーデニングがうまくできるには、ヒップヒンジそして痛い時の対応

植木鉢の移動ができるように、ADL動作を実際にどうやっているかを見るのが大事

クライアント自身にボディメカニクスの解決策を考えてもらう

補足ですが、運動制御がエクササイズでは大事で、筋肉のオンオフの使い分けが重要です。特に、オフの方。太ももをリラックスしてねというキューイングも大切になります。

おまけ

本当にそのやり方でいいの?

大腿骨外旋されてるのに大腿骨内旋させて大腿直筋のストレッチ強くされると、膝に回旋ストレス加わってキツイです。

腹筋の仕方も上部と下部で作用を分けるどこを鍛えたいか。そして股関節屈曲の過用を防ぐ

もっともっとすごく簡単でシンプルで効果のあるようなエクササイズを。ヒールスライドだけでも下部の腹筋は使えているむしろこういうシンプルなところから動作をみていく。普段行なっているものは、ハードなエクササイズを代償動作でやりがち。

正しい階段の昇段の仕方とか

あなたの毎日行っている動き方を指導するのが大事です

最終的には、目標とする動作ができるか。これに尽きます

まとめ

MSIの概念に沿った評価と治療展開をお伝えしていきました。個人的に感じたのは、わたしたちが普段何気なく行なっていることを丁寧に行うことが、クライアントの悩みの解決に繋がるんだなと。日々の臨床を丁寧に行いたいですね。

ではでは

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