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座りすぎは身体に良くないは本当なのか?海外の最新論文から解説!

はやた
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みなさんこんにちは

今回は「座りすぎ」について海外の最新論文から解説していきたいと思います。

コロナ禍となり、在宅ワークや自粛生活によって、座っている時間が増えた人は多いのではないのでしょうか。そんな日常的に行っている座っていることが身体に良くないと言われたら?回復期病院に勤務している現役理学療法士が座りすぎの身体への影響についてお伝えしていきます。

今回のコラムは

こんな人におすすめ
  • 在宅ワークの人
  • コロナ禍で座っている時間が増えた人
  • 最近動いていないなと思う人

それではやっていきましょう!

基礎疾患の有無に関わらず、余暇時間の座位時間と死亡率の関係

目的

日本人における高血圧、脂質異常症、糖尿病などの基礎疾患の有無に関わらず、余暇の身体活動に関する座位時間と死亡率の関係を明らかにすることを目的とした

対象と方法

64456人を分析した

結果①
  • 37% 1日あたり5時間未満座りがち
  • 22.6% 5時間~7時間未満座りがち
  • 16.3% 7時間~9時間未満座りがち
  • 23.4% 9時間以上座りがち

合計2257人が7年間の追跡期間中に死亡した

座りがちな時間が長くなると死亡率が増加し、死亡率は、5時間未満グループの3.93から9時間以上のグループの6.26に増加した

結果②

心血管疾患による死亡と座位時間の関連性

・座位時間が9時間以上のグループでは、死亡率が有意に高くなる傾向

・全ての参加者の間で座位時間が2時間増えるごとに死亡率は高くなる15%死亡率は高くなる

・疾患別で座位時間が2時間増えるごとに、高血圧罹患の人で20%、脂質異常症罹患の人で18%、糖尿病罹患の人で27%死亡率が高くなる

・また高血圧、脂質異常症、糖尿病全てを罹患している人は42%死亡率が高くなる

・高血圧、脂質異常症、糖尿病を罹患すればするほど死亡率が高くなる。

・余暇時間の身体活動量に関係なく、座位時間の死亡リスクは変わらない。

座位行動と全ての死因、心血管及び癌による死亡リスク及び2型糖尿病発症リスクの関連性

目的

座位行動と全ての原因、心血管疾患と癌の死亡率、2型糖尿病発症と心血管疾患の関係性について調べる

方法

合計1331468人の参加者からのデータ。

平均9年間の追跡データ。

結果

全ての原因による死亡率

座位行動と全ての原因による死亡率との関連

座位行動が8時間/日超えると死亡リスクは急速に増加

CVDによる死亡率

心血管疾患による死亡率とテレビ視聴の関連性については約4時間/日のしきい値を超えると1時間ごとに大きなリスク増加を示した。

癌による死亡率

座位行動と癌死亡率の間に関連性は薄く、身体活動量の影響を受けませんでした。

2型糖尿病との関係性

座位行動は2型糖尿病の発生率のリスクが高くなる

テレビ視聴と2型糖尿病の発症との間に強い関連性がみられた。

まとめ

全ての原因とCVDによる死亡率と2型糖尿病の発生率のリスクは、座位時間とテレビ視聴時間が高いことと関連していると示されている

最も重要なのは、全ての原因による死亡率とCVDによる死亡率のリスク増加がそれぞれ8時間/日と6時間/日を超える座位時間で最も強いことが示された。

テレビの視聴時間については、全ての原因とCVDによる死亡リスクの増加は、約3~4時間/日のレベルを超えて最も強かった。

身体活動と座位時間と全ての原因による死亡率との関連性

目的

加速度計で測定された身体活動と座位時間と全ての原因による死亡率との関連性を調べるため

方法
  • 4カ国から9つの前向きコホート研究を含むメタアナリシス
  • 44370人の男性と女性が4~14年間追跡。その間に3451人の参加者が死亡した。(死亡率7.8%)
  • 中等度から激しい運動強度の身体活動(MVPA)と座位時間の組み合わせの間の関連をメタ分析を使用して要約された。

結果

全ての原因による死亡リスクは、身体活動のレベルが低く、座位時間が長いほど増加する。

身体活動が最も高いグループの中で、座位時間が多いグループと比較して、死亡リスクは3分の1になった。

結論
  • 座りがちな時間が長いほど、死亡率が高くなる。
  • 1日あたり約30~40分の中等度から激しい運動強度の身体活動は座位時間と死亡リスクとの関連を弱める。

座位行動に関連する死亡リスクが、中等度から激しい強度の身体活動によって相殺できるか

目的

座位行動行動に関連する死亡リスクが、中程度から激しい強度の身体活動(MVPA)によって相殺できるかどうかを調査しました。

方法

座位行動に対する全ての原因による死亡の相対リスクを記録した

結果

MVPAによるエネルギー消費の増加によって座位行動と関連する死亡率が軽減された

死亡率が増加し始めるのは、座位時間が7時間を超えるとき、テレビ視聴の場合は3時間を超えるとき

まとめ

ここまで海外最新論文から座りすぎの身体への影響について調べてきましたが、予想以上に身体に悪いことが分かりましたね。さらに衝撃だったのが、ちょっと運動したくらいじゃ、座りすぎによる死亡リスクとの関連を弱めることができないということでした。これからは、意識的に座っている時間を活動する時間や立つ時間にうまく転換していきたいですね。

ではでは〜^^

ABOUT ME
はやた
はやた
理学療法士×PHI Pilates instructor×栄養コンシェルジュ
「理学療法士の可能性を広げる」を理念に、新時代の理学療法士の価値を創成する|学年ビリ・浪人生でも合格できる国家試験対策|目の前の患者さんを良くするための臨床の知識|一般向けの理学療法×ピラティス×栄養の健康法|YouTubeで国家試験対策チャンネル運営
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