結局運動って何すればいいの?

みなさんこんにちは本日は運動って何すればいいのということで、運動は身体にいいってことは何となくわかるけど具体的にどんな運動をしていけばいいのかをお伝えしていきたいと思います。今回のコラムは
- 全ての人
- 運動指導に関わる人
- 健康について知りたい人
それではやっていきましょう
身体活動および座位行動に関するガイドライン
いきなりですが、世界保健機関(以下、WHO)は、2010年にWHOが発表したガイドラインを更新し、11月25日に新たなガイドライン「身体活動および座位行動に関するガイドライン(WHO Guidelines on physical activity and sedentary behaviour)」を発表しました。今回のコラムでは、WHOが発表したガイドラインを基に運動って何すればいいのについての疑問を解決していきます。
はじめにそもそもWHO身体活動・座位行動ガイドラインってなに?
「子供、 青少年、成人、高齢者に対して、健康に多くの利益をもたらし、健康リスクを軽減するために必要な身体活動の量(頻度、強度、持続時間)について、エビデンスに基づいた公衆衛生上の推奨事項を提示している。」
簡単にいうと「こんな運動が推奨されます」ということをWHOが発表してくれたということですね。これって凄くないですか?WHOが発表してるんだから世の中に溢れてる健康情報に惑わされずに運動ができます。
WHOからのメッセージ
ガイドラインのはじめにはこんなメッセージが書かれています。
- 身体活動は心身の健康に寄与する。定期的な身体活動は、世界の死亡者数の4分の3近くを占める心臓病、2型糖尿病、がんといった疾病の予防・管理に貢献する。また、身体活動は、うつや不安の症状を軽減し、思考力、学習力、総合的な幸福感を高める。
- 少しの身体活動でも何もしないよりは良い。 多い方がより良い。 健康と幸福のために、少なくとも、成人では週に150~300分の中 強度の有酸素性の身体活動(または、それと同等の量の高強度の有酸素性の身体活動)が、子どもや青少年では1日平均60分の中強度の有酸素性の身体活動が推奨される。
- すべての身体活動に意味がある。 仕事やスポーツ、余暇、移動(ウォーキング、スケートボード、サイクリング)だけでなく、日常の生活活動や家事も身体活動に含まれる。
- 筋力強化は全ての人の健康に役立つ。 高齢者(65歳以上)は、転倒予防と健康増進のために、筋力の強化だけでなく、バランスと協調(身体の各部位を調和して思い通りに動かせる能力)を重視した身体活動を取り入れるべきである。
- 座りすぎで不健康になる。 座りすぎは心臓病、がん、2型糖尿病のリスクを高める。座りっぱなしの時間を減らし、身体活動を行うことは健康に良い。
- 身体活動を増やし、座位行動を減らすことにより、妊娠中および産後の女性、慢性疾患のある人や障害のある人を含むすべての人が健康効果を得られる。
そしてメッセージの最後このように締めています。
世界の人々がより活動的になれば、年間400万~500万人の死亡を回避できる可能性がある。国際的なガイドラインは、各国がエビデンスに基づいた国の健康施策を策定し、WHOの身体活動に 関する世界行動計画2018-2030を推進することを支援できる。
身体活動を促進し、座りすぎを減らすための政策への行動と投資は、2030年の持続可能な開発目標(SDGs)、特に「すべての人に健康と福祉を(SDG3)」、「住み続けられるまちづくりを (SDG11)」、「気候行動に具体的な対策を(SDG13)」、さらには「質の高い教育をみんなに (SDG4)」などの達成に貢献することが可能である。
“EVERY MOVE COUNTS” ちょっとした身体活動にも意味がある。
メッセージだけでもこのボリュームと熱量が感じられます。それほど、この現在のパンデミック下の世界の運動不足が顕著となっており、その影響が今後近い将来に訪れるということなんですね。
まとめ
最後に今回のガイドラインの目的とメッセージについてまとめると
- WHOが身体活動および座位行動に関するガイドライン(=推奨される運動)についてまとめた
- 疾病予防(心臓病、糖尿病、がん)、うつや不安の軽減、思考力、学習力、幸福感を高める
- 成人:週に150分の中強度の有酸素運動
- 子ども・青少年:1日60分の中強度の有酸素運動
- 仕事・スポーツ、余暇、移動、日常生活、家事も身体活動
- 高齢者は筋トレ・バランス・協調運動を重視した運動を
- 座り過ぎは疾病リスクを高める
- 座位を減らせば全ての人が健康効果を得られる
思った以上に長くなったので今回は導入部分で終了して、具体的な内容は別のコラムでお伝えします。本当にこの導入部分だけでもハッとさせられる内容が多かったように感じます。まずは知ることから始めていきましょう
ではでは(^^)