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4年目理学療法士実録 しくじり臨床失敗談 #2

はやた
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みなさんこんにちは

前回好評だったしくじり臨床失敗談のパート2となっております。前回のしくじりは実習生時代の時の平行棒内転倒事件でした。前回の反省を活かすことはできるのか果たして結果や如何に。

このコラムは

こんな人にオススメ
  • 理学療法士
  • 新人理学療法士
  • 若手理学療法士
  • 理学療法学生

それではやっていきましょう。

階段昇降転倒事件

舞台は、晴れて理学療法士となった1年目の夏。これも忘れもしない7月の海の日がある3連休後の出勤日でした。当時はやっと社会人、理学療法士の仕事も慣れてきて、3連休もあり気持ちがうわついていました。(←ここからもう既にフラグが立っている笑)いつも通り患者さんとリハビリ室へいく途中、階段昇降を練習している時に事件は起きました。患者さんが降段中に突然尻もちをつくように階段に座り込んでしまったのです。この時転んだというよりかは、本当に軽く尻もちをついたような感じでした。患者さんも「尻もちついちゃったわ」というような発言をしており、しばらく笑った後何事もなかったかのように立ち上がりました。

私は突然のことでパニックに陥りあろうことかそのままリハビリ室へ向かいました。笑そして、リハビリ室でリハビリ行っている時にずっとあれはリスクだよなと考えながらそのままリハビリ終了までリハビリを行いました。笑その後、念のため上司の先生に報告すると「リスクだね」の一言。すぐに病棟と主治医に連絡し対応してもらいましたが、幸い本人もケロッとしていたため、経過観察でことなきを得ました。

ここで誤解を招かないように先にお伝えしますが、患者さんの手、お尻、膝など足以外の身体部位が床に接触したらそれは転倒・転落扱いになります。病院とか施設によって多少違うかもしれませんが、ちゃんと転んでいなくても、床についた時点でそれは転倒・転落のリスクになります。そのため、私のようにそのままリハビリを続けるなんてもっての他なのです。

今回の事件は、患者さんに尻もちをつかせたことに加えて報告をしなかったことの2点のしくじりです。笑それにしても前回のリスクから1年経たずしてリスクを起してるのはひどいですね。笑それも、前回と同じく転倒のリスク。お前は何を前回のリスクから学んだんだと怒鳴り散らしたい気持ちです。

転倒の原因

それではまずは転倒の原因を探っていきたいと思います。

転倒の原因は大きく分けて2つです。

  • 油断慢心緊張感の欠如
  • 介助方法のミス

はいほとんど前回と同じですね笑。まずは、①油断慢心緊張感の欠如から説明していきます。

油断慢心緊張感の欠如

前回でもお伝えしましたが、リスクのほとんどの場合にこの油断慢心緊張感の欠如が挙げられます。ここ2年間はこのような油断慢心が原因で招いたリスクはありません。(てことは他の原因のリスクあるんかい。笑)

冒頭でもお伝えした通り、3連休の後のお仕事だったんですよね。皆さんも経験があると思うのですが、連休の後の仕事って正直まだお休みモードが抜けきれないままお仕事に向かう人が多いのではないでしょうか。もちろん、お休みモードは職場へ向かうまででいざ仕事が始まったら切り替えをしていることかと思います。オンとオフの切り替えができるのは社会人として当たり前だと思うんですけれども、当時の私は全く切り替えができないまま仕事に臨んでいました。今思えばなんていう心構えで仕事をしていたのかと。患者さんにも申し訳ないです。

つまり何が言いたいかというと、日々の仕事から緊張感を持って臨むことはもちろんですが、このような連休の後というような目にわかるオンとオフの切り替えが大切な時期は、より一層気を引き締めて目の前の患者さんと向き合うことが大事だということです。本当にごくごく当たり前のことを言っていますが、この当たり前のことができるかがリスクを避ける上で大切なことだと思います。

この春から理学療法士になる皆さん。GW明けは特に要注意ですよ笑笑続いて、②の介助方法のミスについて説明していきます。

介助方法のミス

こちらは、平行棒内と似ている部分もあるのですが、階段昇降という点で若干介助方法が異なってきます。まあ介助方法の本質は同じなのですが。介助方法の本質は、「いかなるアクシデントにも対応できるような位置で介助することまた、対応できるような身体の準備をすること」です。

リスク当時の状況を整理すると、患者さんが降段時私は患者さんより下の段で介助しており、患者さんの近くにはいませんでした。この時点で今回のようにもしアクシデントが起きたときに対応できない位置で介助していました。これでは、リスクが起きて当然ですね。

降段時に患者さんより下の段で介助するのは、前方へ患者さんが転倒したときに受け止められるようにするという点でいいのですが、それだけでは、今回のように尻餅をつくような形に対応できません。階段のスペースにもよると思いますが、患者さんの側方に位置すれば、前方にも後方にも対応できると思います。そして、介助する人の手で必ず患者さんの身体のどこかを触れていることが重要です。触れることで咄嗟に支えるときに素早く支えられますし、何より触れておくことで患者さんの動きも把握できるので、転倒しそうな時は手から感じ取ることができます。

あとは大前提に、患者さんの能力に応じて階段昇降の練習をする場所も選定した方がいいですね。私は当時階段昇降を練習中の患者さんを普通のスタッフが病棟へ向かうための階段で行っていたため、環境的に難易度が高かったです。手すりも片側しかついていませんし、暗くて足元もよく見えません。リハビリ室にある階段であれば、両手すりついてますし、スペースも広く介助もしやすかったと思います。まだ、病棟へ続く階段で練習するのは早かったということですね。

まとめ

まとめると、階段昇降でも介助の方法の本質は同じで、「素早く対応できる位置と支えられるような身体接触をしておく」ということですね。また、リハビリの環境も大事なので、患者さんの能力に合った環境でリハビリを行いましょう。今回のしくじり「階段昇降転倒事件」をお伝えしました。皆さんの臨床での反面教師になれば幸いです。

ではでは^^

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