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ピラティスレッスン編 Sくん#2

はやた
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みなさんこんにちは

今回は初回介入の再評価から2回目のレッスンまでの様子をお伝えしていきます。

前回は問診からエクササイズ処方までをお伝えしました。

このコラムを書いてるときは既に3回目のレッスンを終了していますが、早くその様子もお伝えしたい!

それではやっていきましょう! 

再評価

まずは矢状面上の立位姿勢の再評価から!

頭部伸展→頭部屈曲↑

頚部屈曲→頚部伸展↑

巻き肩

猫背(胸椎後弯)→胸椎伸展↑

骨盤の前方スウェイ

膝屈曲→膝伸展

まあ要するにエロンゲーションが全体的にでたよってことです。シンプルに。

続いて前屈動作!

 

頭部伸展→頭部屈曲↑

上位胸椎屈曲↑→上位胸椎屈曲↓

下位胸椎屈曲↓→下位胸椎屈曲↑

腰椎屈曲↓→腰椎屈曲↑

脊柱全体のラウンド↓→脊柱全体のラウンド↑

股関節屈曲↓→股関節屈曲↑

要するに、脊柱全体の動きが出て、股関節も使えるようになりました。

続いて後屈動作!

前屈動作の逆の動きの要素が出たってことですが挙げてみると

後屈角度↑

腰椎の過剰伸展→腰椎伸展↓

骨盤の前方スウェイ↓

股関節伸展↑

胸椎伸展↑

前胸部柔軟性↑

後屈時痛↓

脊柱全体での伸展↑

後屈動作は見た目的にも1番効果がわかりやすいですね。

続いて回旋動作!右回旋から!

 

体軸回旋↑

→レッスン前は脊柱の回旋の動きがでず、それを剪断するような動きで代償している。

・右足部回外での代償↓

・股関節回旋↑

・上位頚椎回旋↑

まとめると、脊柱・股関節の回旋の動きが出たよって感じです。

続いて左回旋!

胸椎回旋↑

股関節回旋↑

頚椎回旋↑

右回旋と比較すると左回旋の方が綺麗に回旋ができてますね。

再評価こんな感じでこれを解釈すると、 

今回のレッスンの目的「腰椎のスタビリティ

腰椎をスタビリティした状態での

ニュートラルポジションの施行

股関節を可動

ニュートラルポジション施行による脊柱可動性↑

腰椎スタビリティ↑

股関節可動性↑

次回のプランニング

次回はスタビリティカテゴリーを行いつつ、徐々に脊柱の可動性を促すエクササイズを入れていこうというプランニングを立てました。

ちなみに翌日のリハビリ中は腰は気にならなかったみたいです。

よしきた!

と思い次のレッスンでは徐々に脊柱の動きを入れていこうと思った齋藤でしたが

この時はこの後起こる自体を知る由もありませんでした。

2回目レッスン

そんなこんなで2回目のレッスンスタートです。

序盤のエクササイズはスタビリティカテゴリー中心でメニューを組みました。

後から気づきましたが、2回目はエクササイズ前後の写真を撮りませんでした

これでは、即時的にエクササイズの効果があったかどうかがクライアントの主観に委ねられてしまうため、

毎回エクササイズ前後の写真は撮ったほうがクライアントの報酬系を回す意味でも重要だなと感じました。

背臥位ニュートラル

前回より、ニュートラルポジションを取るのが楽になったと。

着実に運動学習が進んでいるような感じがしました。

ただ、ここでもっと修正すべきだったなと反省だったのが、

頭部伸展とリブフレアをもう少し修正しとくべきだったなと。

背臥位ニュートラルで修正できていなかった代償動作は

後の負荷が高いエクササイズを行った際に

色濃くその代償動作が生じてしまうため、

ニュートラルポジションを取る段階で、運動学習をもっと促すべきでした。

呼吸

呼吸も、前回より深く呼吸ができていました。

しいて言うなら、胸郭の動きが不十分だったかな。

シングルレッグマーチ

この辺りは骨盤の前傾の代償が生じやすいクライアントさんなので、キューイングを出しながら、修正していきました。

徐々に股関節屈曲の感覚が入ってきたとクライアントさんも言ってくれました。

アップアップダウンダウン

両下肢を屈曲位で保持するテーブルトップポジションの時、特に今まで生じてきた代償動作が著明に出現しました。

現状のクライアントの能力では、両下肢を屈曲位で保持するだけの腹圧が高まっていない=パワーハウスが機能していないということです。

本来であれば、ここで一旦立ち止まり、もう一度じっくりニュートラルをキープした中での下肢の動きを学習するべきでしたが、お構いなしにエクササイズは進んでいきます。

テーブルトップ

流れでテーブルトップを行いましたが、

恐らく末梢優位に働き、体幹の力が抜けた状態がここで作られてしまいました。

リブフレアは強まり、骨盤の前傾も出現し、顎は上がり、頭部伸展が強まる。

典型的な末梢優位なパターンになっていました。

カールアップ→シングルレッグストレッチ→シザース

上記の代償に加えて、「腰椎の剪断ストレス」も生じてしまいました。

全てエクササイズをただやるだけという”ただの運動”を処方してしまいました。ここは本当に反省ポイントです。

改めて、クライアントの動作レベルにあったエクササイズ処方ができないと、効果は得られないんだなと感じました。また、修正パターンのエクササイズを取り入れるのも一つの方法だなと。

以上で2回目のレッスンは終わりました。

再評価

再評価では、前屈動作や後屈動作などの動作中心に痛みが軽減したかどうかを確認してもらいましたが、

痛みは残存していると。

痛みの有無だけの評価では、クライアントは「変わっていない」と認識してしまいます。

今回は違いますが、仮に、身体がよくなる方向に向かっていても、クライアントが効果を実感できていなかったら、次回またきてくれるかどうかはわかりません。

ここで重要になってくるのが、結果の示し方説明だと思います。

痛みの原因の説明を行い、姿勢の変化が痛みを軽減する方向に変わっていれば、仮に痛みが残存してても、またこようという気持ちになるはずです。

また、2回目レッスンの翌日は、初日のレッスン後は消えていた仕事中の腰痛が見られたと。それもかなりの痛みだったとのこと。

一番最悪なパターンですね。

キネシオフォビア(運動恐怖感)を強めてしまうような流れを作り出してしまっているということです。

ここで非常にまずいと思い、前回のレッスンの反省を踏まえ次回のプランニングを行いました。

次回のプランニング

2回目のレッスンの反省はズバリ、

”クライアントに合わせた負荷量設定ができなかった”

ことです。

エクササイズをやった感も大事ですが、それよりも大事なのが「痛みを出さずに運動する」ということ。

この視点が欠けていました。

同じエクササイズでも、キューイングの入れ方代償動作を修正して行うのとでは、得られる効果が全く違うものになります。

次回はキューイングの入れ方と代償動作の修正を意識してやろうと決めました。

また、エクササイズの選択も反省点のひとつ。

まだ、スタビリティの機能が十分ではない状態で脊柱の動きが求められるようなエクササイズ構成を作ってしまったため、過度な腰椎部の動きを誘発してしまいました。

クライアントはまだ脊柱を動かしていく段階にいくのは早すぎたということですね。

これらを踏まえて、次回のエクササイズは、

スタビリティカテゴリーを中心とした構成にし、脊柱の動きは極力出ないようにしようと決めました。

まずは、脊柱を安定させた中で、四肢の動きをが出せるようにしていき、徐々に可動範囲を広げていければと思います。

おわりに

今回は、反省の多いレッスンとなってしまいましたが、すごく勉強になりました。

また、3回目のレッスン後のレポートもしていきたいと思います。

ではでは^ ^


ABOUT ME
はやた
はやた
理学療法士×PHI Pilates instructor×栄養コンシェルジュ
「理学療法士の可能性を広げる」を理念に、新時代の理学療法士の価値を創成する|学年ビリ・浪人生でも合格できる国家試験対策|目の前の患者さんを良くするための臨床の知識|一般向けの理学療法×ピラティス×栄養の健康法|YouTubeで国家試験対策チャンネル運営
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